女性熟練工と小学校38年勤務し定年退職後今年4月に入社した女性見習工の二人で手仕事をしています。戦争や水害を乗り越えて残った活字に感謝しながら活字を一つずつ拾って版を組んでいます。 デジタル製版は自由で早く思い通りの表現ができる画期的なものです。活版印刷は、時間はかかりますし、制約も多いのですが、活字と詰め倍をパズルのように自分の目と指先で組み合わせていく面白さがあります。また、印刷機にかけると、ゆっくりと紙が送られ仕上がっていきます。2台の印刷機は大変古いですが、しっかりと美しい文字を印刷してくれます。印刷機の圧のかけ方次第では、味わい深い凸凹感のある文字が現れ、デザイン性の高い印刷物ができます。
超アナログな手仕事ですが、これからも残り続けていきたいと思っています。温故知新、古さを大切にしながら新しさも求めていきたいと夢を持っています。今後もご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
印刷工場の戸を開けると、インクの匂い・鉛色に光る活字の棚・ゆったりと歌うような印刷機の音に懐かしいレトロの世界を感じられる方が多いようです。どうぞ、いつでも見学においでください。 「活版で名刺を作ろう」のワークショップ定期開催しております。